2008-11-23
ガイトナーNY連銀総裁
米財務長官:ガイトナーNY連銀総裁起用へ 市場信任厚くNY連邦準備銀行のティモシー・ガイトナー総裁=ロイター 【ワシントン斉藤信宏】オバマ次期米大統領は21日、ニューヨーク連邦準備銀行(NY連銀)のティモシー・ガイトナー総裁(47)を次期政権の財務長官に起用する方針を固めた。経済担当の大統領補佐官にはローレンス・サマーズ元財務長官(53)を充てる。複数の米メディアが一斉に報じた。ガイトナー氏は、3月の証券大手ベア・スターンズ救済劇で金融業界との調整役を務めるなど、一連の金融危機対応で中心的な役割を演じてきた。オバマ氏は、自分と同年齢で金融業界や市場からの信認の厚いガイトナー氏を起用することで、「100年に1度」と言われる金融危機の収束に向けた決意を示す。
「経営破綻(はたん)が経済全体に与える大打撃に比べればささやかなものだ」−−。ベア社救済後の4月の議会公聴会で、米連邦準備制度理事会(FRB)による特別融資に批判的な議員に、ガイトナー氏は毅然とした態度で応じた。学者肌のバーナンキFRB議長とは雰囲気が異なり、質問した議員が逆に勢いに押される場面すらあった。
証券大手リーマン・ブラザーズの破綻を決定づけたNY連銀での協議にも、ガイトナー氏の姿があった。ポールソン財務長官と二人三脚で、金融機関への公的資本注入までの一連の危機封じ込め策を主導した。
ガイトナー氏は88年に米財務省に入り、99〜01年までクリントン政権下で国際金融担当の財務次官を務めた。01年からは国際通貨基金(IMF)の政策企画審査局長として、アジア経済危機後の市場安定化策の具体化などに携わり、03年11月からNY連銀総裁を務めている。
日本とのつながりも深い。80年代には在日米大使館で勤務した経験もあり、日本語と中国語が堪能。日本の政治・経済事情にも詳しく、財務次官補時代の98年、銀行の不良債権処理による金融システム安定化の必要性を強調。現在の米金融危機では、日本の不良債権問題を参考に対処したと言われている。父親の仕事の関係で海外生活が長く、タイ・バンコクのインターナショナルスクールを卒業。大学ではアジア研究に打ち込んだ。日本とタイのほか、中国や東アフリカで生活した経験もあり、国際色豊かなオバマ氏とも似た経歴を持つ。
議会でも「頭脳明晰(めいせき)で判断が早く、話の内容も非常に分かりやすい」(民主党幹部)と評価が高く、米メディアは「オバマ氏は賢明な人選をした」と好意的に取り上げた。
以上、毎日新聞より抜粋。


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